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鳩村衣杏『弔愛』 

2010/08/13
Fri. 08:36

bl novel > Ian HATOMURA 2010

弔愛―群れなす天使の歌声に (ガッシュ文庫)
弔愛―甘美な悪魔の囁きに (ガッシュ文庫)
弔愛―群れなす天使の歌声に (ガッシュ文庫)(2009/02/28)
弔愛―甘美な悪魔の囁きに  (ガッシュ文庫)(2009/03/28)


城上
じょうじょう
は施設で育った。
父親からの暴力のすえ、母親に捨てられたのが10歳の時。

両親を憎み、怒りと悲しさに縛られ、周りから孤立するしかできない彼の心を開いたのは
一之瀬という同じ歳の少年だった。もの静かで聡明な大人びた佇まいで
表面的な同情や憐憫、安っぽい仲間意識を押し付けず、ただ彼の側にいた
一之瀬

しかし、
一之瀬が養子となって施設を離れることになると
城上は再び情緒不安定となり、その粗暴な振る舞いに周りも手を焼くほどだった。
やがて城上の制御できない怒りは次第に自分自身に向けられるようになる。
自傷行為だ。 それは警察官になってからも続いた。ただし今度は
肉体に刃を向けるのではなく、文字通り身を滅ぼすものだった。
公僕らしからぬ、爛れた私生活。相手は男でも女でも、ただし人のものであること。
結果、上司の不興を買い、職を失う。以来どこにも属せずフリーの探偵家業。


一之瀬は生来の利発さを発揮し国立大に進み麻取捜査官となりがらも
城上との関係を断たなかった。城上が荒れているときも静かに見守り
警察官を何気なく勧めたのも、辞めた時最も惜しんだのも彼だった。
だから城上が自分に抱く畏れと恋情に、気がついていないわけがなかった。

そんな
一之瀬には、幼い頃から秘めた強い決意があった。
それは彼の父が交通事故で亡くなるまで住んでいたアパートの
隣りの部屋の母子を探し出すこと。まるで本当の母親と可愛い弟と過ごしたかのような
かけがえのない思い出だったから。

だが
一之瀬は、水没した車内で遺体となって見つかる。

事故なのか他殺なのか。上々には保険金の一部と遺品が遺された。
それは例の親子を探せという遺志。しかし彼が遺したのは
実はこれだけではなかった。

行き場をなくした
一之瀬への想いを抱えたまま城上は
手がかりのバーテンダーに会うために、バー「ユーフォリア」の扉を開ける。 
一之瀬の死の真相を求めて。



そうしてカウンターに座った城上がジン・トニックをオーダーするシーンから
この上下巻の話は始まるのだが、決して長くは感じないよ(長いのは私の前振りだ)
一之瀬と城上だけで一話書けそうなものを、あっさり一之瀬を葬るなんて!!
鳩村流ハードボイルド、敢えて気障なところもすごく面白かった!


ただひとつ文句があるとしたら、鳩村さんとは関係ないのだが
初登場のユーリはバーカウンターの向うで
「髪をきちんと撫でつけ、清潔感が漂う」と描写してあるのに
イラストでは大学生みたいなぼさぼさ頭なバーテンダーなのが、ものすごく残念。
挿絵の榎本さんだけが悪いのか? そうじゃないと思うけど。
私が細かいだけなのか・・・(○TεT○)

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